「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」に登場する「ミスミス・クラス」。
主人公のイスカが所属する「第907部隊」の隊長を務める彼女ですが、作中では残念ながら「隊長」という貫禄があるほどの人物には見えません。
それでも、イスカを始め、皮肉屋のジンからも慕われているような描写があります。
今回はそんな「ミスミス・クラス」の魅力や、彼女の今後について紹介していきます。
小説9巻までのネタバレを含みます。
キミ戦 ミスミスの魅力とは
【キャラクター情報4】
TVアニメ『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』のキャラクター情報を公開!
イスカと同じN07部隊に所属する部下思いな隊長!
ミスミス・クラスを担当するのは白城なおさんです! https://t.co/73oYSIZ5Ly #キミ戦 pic.twitter.com/q5ntngvGLn
— 「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」公式 (@kimisen_project) July 15, 2020
ミスミスは帝国軍の防衛機構Ⅲ師・第907部隊の隊長を務める22歳の女性です。
小柄で子供っぽい愛嬌と笑顔に溢れた顔立ち、青色の髪はゆったりとウェーブ、幼気で愛らしい印象が目立ちます。
しかしながら小柄な身体と童顔に見合わず、実はとんでもない巨乳の持ち主であったりとなかなかの属性持ちです。(星霊術の属性の話ではないですよ!)
とはいえ、さすがにこれだけでイスカやジンから慕われるわけがありません。
以下から、彼女の内面の魅力について紹介していきます。
第907部隊の「隊長」としての魅力
ミスミスは第907部隊の「隊長」になりますので、イスカ、ジン、音々の上司ということになります。
しかし、彼女が戦闘において役に立っている描写は残念ながらありません。(ジンからは「アンタは後ろで命令だけしていればいい」と言われてしまっています。)
彼女が「隊長」としてイスカから頼りにされている面は「規律を保ちながらも隊員の判断を信じてくれる」といった点です。
第907部隊は個の能力が高いメンバーが揃っているがゆえ、隊長の指示のみに従って動くような厳格なチームプレイを要求すると、逆に個人の持ち味を活かすことができないんですね。
ミスミスはメンバーに対して行動を支持するようなことはしません。(というか出来ない。。)
基本的にイスカやジンが個人で判断し、行動します。
軍隊であれば本来このようなことはありえないはずですが、ミスミスはこれを許しているという点で、慕われているんですね。
「部下を信じて自由にやらせてくれる」という意味で優秀という感じでしょうか。(引っ張るリーダーではなく、後から押していくようなリーダーっぽいですね。)
部下思いで優しい
アリスと一戦交えた後、何やら悩んでいるイスカにいち早く気づいて相談に乗ろうとするなど、繊細な心遣いができる点も彼女の魅力です。
星脈噴出泉(ボルテックス)争奪戦にて、「使徒聖」第八席ネームレスからの指示が「明らかに間違えている」と判断したイスカが(割と強引に)ネームレスに直談判をしに行くシーンがあります。
イスカは元「使徒聖」であるため、多少は話を聞いてくれるはずだと見込んでの行動だったのですが、ネームレスからは「階級が違う」という理由で門前払いされそうになります。
これに対し、イスカと同行していたミスミスは「隊長として」イスカの行動の非礼を侘びつつも、ネームレスに指示についての具体的な説明を求めていました。(震えながら)
彼女としては、「部下を守る」を優先することで、隊長としての責務を果たそうとしているようですね。
「まず部下のことを考えてくれる上司」というのは理想の上司と言えますよね。私もミスミスのような上司の元で働きたいものです。(それはそれで大変な気もしますが。。。)
努力家であり、信念を持っている
原作2巻にて、ミスミスの過去が語られていました。
ミスミスには、星霊部隊との戦いで負傷して引退した父親がおり、隊長格に昇進できなかったことを無念がっていたそうです。
そんな父の寂しげな背中を見て育ったミスミスは、父に代わって帝国軍に所属し、隊長として活躍することを誓います。
女性かつ小柄な身体でまわりと比べて大きなハンデを背負い、しかも同期に璃洒という天才がいたにも関わらず、腐らずに努力したことで最終的に「隊長格になる」という目標を叶えています。
この過去から、決して才能があるわけではないですが、信念を持って突き進むことができる努力家であるということが分かります。
作中ではドジな一面がどうしても目立ってしまいますが、それでも彼女が部下に慕われているのにはこうした理由があるんですね。
ミスミスに宿った星霊について
原作2巻にて、ミスミスはゾア家の仮面卿オンによって星脈噴出泉(ボルテックス)に突き落とされたことで、星霊の力を宿してしまいます。(帝国だと、これは「魔女化」として処罰の対象となります。)
イスカたちは、ミスミスの意志を尊重し、星霊の力を持ったことは帝国の他の人間には隠し続けることを決断します。
そしてこのミスミスの星霊の件をきっかけにして、物語は今後大きく展開していくことになります。
(ミスミスの星霊の件がなければシスベルが物語に絡むことはなかったので、けっこうなトリガーと言えますね。)
以下から、そんなミスミスに宿った星霊について解説していきます。
ミスミスの星霊は強力なもの?
原作3巻にて、ネビュリス皇庁に捕らえられたイスカをミスミス、ジン、音々の3人が救出しに行く際、ネビュリスの兵士たちに囲まれてしまうシーンがあります。
そこから脱出するために、ミスミスは自らの星紋を使うことで囮となりました。その際、ネビュリス兵たちがミスミスの星霊を「非常に強力なもの」と認識しています。
「光の強さ」が星霊の能力の強さに比例するようです。
ミスミスの星霊の能力
ミスミスの星霊の能力が初めて発動したのは原作4巻になります。
原油採掘場にて、仮面卿オンと交戦していたジンとミスミスが窮地に立たされる場面。
ジンは足を負傷し動けない状況の中、仮面卿オンは原油採掘場に保管されていたガソリンを周辺に撒き散らし、炎の星霊使いの能力によって引火させ、あたり一面を火の海にしようとします。
絶体絶命の瞬間、なぜか炎の星霊使いは火を出すことができなくなります。それを不思議に思う仮面卿ですが、いつの間にかあたりに春風のように穏やかな「風」が流れていることに気づきます。
その風は、ミスミスの左肩から溢れた星霊の光が大気に満ちていく際に生まれたものでした。
ミスミスは、無意識に発動していた星霊の力によって、炎の星霊使いの能力を封じていたんですね。
仮面卿は、この星霊の力を「風の星霊の亜種」と予想していましたが、確定的な表現ではないところを見ると、他に前例のない能力だったということになります。
また、炎の星霊使いだけでなく、他の星霊使いたちも能力を使えなくなったことを鑑みると、ミスミスの星霊の能力は「星霊術の無効化」と言ったところでしょうか。
(「風」と関係がないような気がするのであまりしっくりこないのですが…)
ちなみに、ミスミス自身も自らがどうやって能力を発動しているのかわかっていない「目覚めかけ」の状態だったため、この能力の詳細について分かっている人は今の所いません。
(もしかしたら璃洒あたりは何か知っているのかもしれませんが。)
何にしてもミスミスは「能力バトル物」において、最強能力の一つとも言える「能力の無効化」を手に入れたことになります。
戦闘は全く役に立たないと自覚しているミスミスですが、もしかしたら今後、イスカたちと並んで戦うミスミスを見ることができるかもしれませんね!
星霊からのメッセージ?
ミスミスとイスカが星脈噴出泉(ボルテックス)に落ちた際、
「So E lu emne xel noi Es.(私を受け入れて)」
という、星霊からのメッセージ?のようなものが発生していました。
このメッセージを見ると「星霊が自らの意志でミスミスを選んだ」というようにも見えますね。
星霊にも意志があり、メッセージ(言葉)を発するのであれば、いずれミスミスが自らの能力を自覚したとき、星霊と対話するシーンが出てくるのかもしれません。
(今の所、星霊使いが自らの星霊と対話するといった描写はないですが)
「星霊の正体」というのは、この作品の核心に迫る部分でもあると思いますので、ミスミスは非常に重要な役どころになる可能性があります。
シャノロッテとの再会の意味
少し余談っぽくなりますが、原作2巻にてミスミスの同期かつ友人として登場した「シャノロッテ・グレゴリー」という隊長がいました。
実はこの隊長はネビュリス皇庁のスパイだったことが明らかになり、その本性は、ミスミスを平気で痛めつけたり星霊で攻撃したりと、非常にサディスティックなものでした。
シャノロッテはこの後ネビュリス皇庁に帰還することになるのですが、なんと原作8巻にて、ネビュリス皇庁でシスベルの救出を試みていたミスミスとばったりと再会します。
状況が騒然としていたため一瞬だけの会合でしたが、2人は確かにお互いを認識します。シャノロッテは動揺しながらも「皇庁への侵入者」としてミスミスを捕まえようとしますが1手遅く、ミスミスは群衆に紛れて逃亡しました。
私は、この一瞬の会合に一体何の意味があったのか非常に気になっています。(わざわざ再会させた以上、何らかの伏線になっていないとおかしいですし。)
本当に一瞬だけの会合でしたし、原作9巻でもそのことについて触れている描写はありません。
味方になるというのは考えづらいですし、今後の展開で一時的な協力者になってもらう..とかでまた登場するのでしょうか?
何にせよ、ミスミスにとっては明確な「友の裏切り」という最悪な思い出として残っていると思うので、再登場するのであれば多少なりその溝を埋めるような形で登場してもらいたいものですね!
まとめ
第907部隊の隊長「ミスミス・クラス」について解説しました。
まとめると、
- ミスミスは外見だけでなく「部下思いで心遣いができる」「信念のある努力家」という内面も合わせて魅力的だと言える。
- ミスミスに宿った星霊は「非常に強力なもの」であり、描写から「星霊術の無効化」である可能性が濃厚。
- シャルロッテとの再会には何かしら意味があり、今後またミスミスの関係者として登場してくる可能性が高い。
という感じですね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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