「聖女の魔力は万能です」に登場する「アイラ(御園愛良)」。
本作の主人公「小鳥遊聖(たかなしせい)」と同様に「聖女召喚の儀」で日本から召喚された女性です。
セイとアイラは同時に召喚されましたが、アイラはその場にいた「スランタニア王国」の第一皇子「カイル」に連れて行かれてしまったため、そこからしばらく彼女が描写されることはありませんでした。
アイラは一体何者なのでしょうか。以下から解説していきます。
単行本以降のネタバレを含みます。
聖女の魔力は万能です アイラ(御園愛良)についてネタバレ
以下より、アイラについてネタバレを含み解説していきます。
アイラの正体は日本の女子高生
アイラはセイと同じく日本に住んでいた普通の人間で、16歳の女子高生です。
彼女は1階にある自宅マンションのコンビニに行こうとしているところで異世界に召喚されます。
アイラが召喚されると、すぐに「スランタニア王国」の王子「カイル」に連れていかれてしまったため、このときアイラは後ろでセイも一緒に召喚されていたことには気づいていませんでした。
召喚されてからはカイルに依存
アイラを連れて部屋まで移動したカイルは「聖女召喚の儀」でアイラを召喚したことを伝えます。
アイラは元の世界に戻れるかを訪ねますが、おそらくできないであろうことを知ると泣き出してしまいます。
泣き出すアイラを見たカイルは動揺し、アイラの事情を考えず勝手に召喚してしまった罪悪感から、アイラのことを庇護するようになります。
一方のアイラも、周りに誰もいない不安からか、自分を守ろうとしてくれるカイルに依存するようになっていきます。
(まだ16歳の子どもということを考えれば、仕方ないかと思います。)
カイルは「アイラは自分が守る」と考え、アイラに近づくものを排除しようとした結果、アイラはカイル以外に親しい人物を作ることができず、少しづつ状況が悪い方向を進んでいきます。
カイルが謹慎されてからは周囲と良好な関係を築くように
アイラの周囲との関係が悪化していく中、24話にて、ついにセイとアイラが再会します。
その場にいたカイルは、セイのことを「聖女の偽物」と決めつけ、失礼な振る舞いと言動で場を荒らします。
しかし、その後登場した国王(カイルの父親)から、鑑定した結果セイは紛うことなく「聖女」であり、全てカイルの勘違いであることが直々に伝えられます。
その後、カイルは騒動の責任を取る形で謹慎処分を受け、「聖女」関連の事柄には関与しないことが決まりました。
これにより、アイラはカイルから離れる(開放される)ことになりました。
その後、カイルとは円満に別れる
その後、アイラはリズやセイと「お茶会」で改めて再会し、良き友人関係を築きます。
その中でアイラ自身がやりたいことである魔法の勉強をするために、宮廷魔法師団への入団を志願し、少しづつ自立していくようになります。
宮廷魔法師団の入団試験に合格し、やりがいをもって充実した日々を送っていたある日、謹慎処分を受けていたカイルと遭遇します。
久しぶりの会話をする2人ですが、ここでアイラは初めて「カイルが自分を聖女だと信じ、見捨てないでいてくれたこと」に対しての感謝の気持ちを伝えます。
それを受けてカイルも、「能力がどうであれアイラは聖女」だと言葉を返しました。
そして、カイルは「国を平和にしたい」という目的のために「宮廷魔道士団」のアイラに協力してほしいとお願いし、対等な関係として握手を交わします。
謹慎処分を経て、カイルは落ち着いたというか、少し大人になった印象を受けました。
2人はここで道を別れることになりますが、ギスギスした形ではなく、円満な形で別れることができて良かったと思いました!
アイラの能力
アイラはステータスで見ると「聖女」ではなく「魔道士」であるため、魔術に対して適正が高くなっています。
(ちなみにセイのステータスは「聖女」と記載されています。)
普通は一属性しか使えない属性魔法ですが、アイラは「聖属性、水属性、風属性」の三属性を使うことができます。
聖属性が最も高く、水属性と風属性は「宮廷魔道士団」に入団してからレベルを上げていくようです。
(その後、アイラは「ウォーターウォール」という水属性の技を習得しています。)
また、セイのように「聖女の術」を発動できるのかは明らかになっていませんが、ステータスが「聖女」ではなく「魔道士」である以上、おそらくそれはできないものと思われます。
(恋愛的な描写が出てきたら発動のフラグかもしれないですね。)
アイラはなぜ召喚されたのか?
【告知】
『聖女の魔力は万能です』原作 橘由華先生(@YukaTachibana11 )、キャラクター原案 珠梨やすゆき先生(@yasuyuki_syuri )
のスピンオフ作品『聖女の魔力は万能です〜もう一人の聖女〜』
を来月10月より、FLOS COMIC様にて連載開始予定です!
どうぞよろしくお願いします☺️ pic.twitter.com/YyPcGZxTTi— 亜尾あぐ@4/5発売 もう一人の聖女 1巻 (@aoagu_) September 7, 2020
「聖女の魔力は万能です」において、1話から「聖女」として召喚され、スピンオフ作品として「もう一人の聖女」の主人公を務めるところからも、アイラはセイと同様に重要な役目を担うキャラクターだと思われます。
しかしながら、アイラは現在でも作中においてそこまで目立った活躍ができておらず、またステータスも「聖女」ではなかった点もあり、個人的には未だにアイラの「物語においての必要性」がいまいち分かっていません。
(今の段階だと、「聖女の召喚はセイ一人だけ」だったとしても普通に物語が成り立つので、わざわざアイラを「聖女」として召喚した意味がないように思います。)
最新刊まで見てもアイラが主軸となる動きは特にありませんし、今の所「セイと仲がいい友人」というくらいの扱いです。
もともと「聖女」として召喚されるほどのポテンシャルを秘めているにも関わらず、作中ではあまりパッとしない印象の彼女ですが、これは個人的に「今後焦点があたるフラグ」として見ています。
きっとこれから原作の方では「アイラの物語の必要性」が描かれるストーリーが展開されてくれるはずです。
(この作品が恋愛ジャンルである以上、アイラが誰かに恋をする展開があってもいいですよね。
そうなるとやっぱり相手はカイルが濃厚でしょうか?)
まとめ
「聖女の魔力は万能です」に登場するアイラについて紹介しました。
まとめると、
・アイラ(御園愛良)は日本の女子高生であり、セイと同様に聖女として召喚された。
・当初はカイルに聖女として扱われ、彼に依存していくがカイルが謹慎となってからはセイと友人関係を築き自立していく。
・アイラはステータス上「聖女」ではなく「魔道士」であり、個人的になぜ彼女が物語に必要なのかわからないが、これは今後活躍するフラグと予想している。
という感じですね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント
聖女召喚の儀で呼ばれたことからしても、アイラは『セイの予備』と考えるのが最も妥当なのでは?
つまり、『今はまだ聖女ではないが、修行を積めば聖女になれるだけの資質は持っている』ということです。
それが、最も可能性が高いと思うのですが。
コメントありがとうございます!
確かにそう考えるとしっくり来ますね!
まだその描写はないですが、今後物語が続いていったときにそのような展開になりえそうです!
しかし気になるのは、アイラが将来聖女になれるとしても、それには最低2~3年はかかりそうだということ。
つまりその頃には、魔物の大量発生は終わっている可能性が高く、もう出番が無いのではないか、ということです。
これまでの内容から判断する限り、「乙女でなくなれば聖女の力は失われる」わけでもなさそうだし。
コメントありがとうございます!
(毎度ありがとうございます)
作者様がアイラの存在をどのように考えているかは気になるところですね!
何か思惑があって登場させたと考えるのが普通だと思うのですが..
(「セイの予備」というのは鋭い考察だと思います。)
多分ですが、なろうでは追放、ざまぁ系が当時から流行っている為
当初はあまり深く考えず出したのではないでしょうか?
今後の作者の手腕に掛かってるとは思いますが
このままだとどうしても最初の召喚の儀の意味が無くなりますしね。
ただ読んでいてもそれらしき話がない為有耶無耶にしちゃいそうで
ちょっと心配です。
コメントありがとうございます!
まさしくそのとおりですね!仮にあまり考えずに登場させてしまったのだとしても、
後付けでもいいのでアイラの召喚に意味をもたせてほしいなと思います!
私自身の予想ですが、『聖女の魔力は万能です。』がある程度売れた場合、もう1人の物語として描こうとしているのではないでしょうか?
異世界転生の中でも恋愛に重きを置いているので、アイラが魔導師団に入ってからの物語を作る事も可能だと思います。
師団長もイケメン枠なので。
売れればもう1つの物語として作れる。売れなければ、物語内で友情endや様々な終わり方を考えれば良い。と言う感じで、あまり-がないようにも思うので、作者様もそこら辺を考えてるじゃないかなと思ってます。
コメントありがとうございます!
『聖女の魔力は万能です。』は、けっこう売れているため、、
「もう一人の聖女」という形でアイラ視点の連載が始まっていますよね!
アイラ側の物語はこちらで描いて、本編ではそこまで取り扱わないという可能性もありそうですね!